タイの首都バンコクを大きく蛇行しながら流れるのはチャオプラヤ川。その両岸には多くのホテルがあります。また、王宮、ワットポー、カオサンロードといった観光スポットや、魅力的なリバーサイド・レストラン、ショッピングモールが集中するのもこのエリアです。
このリバーサイドに古くからあるのが、ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズ。王族も多く利用していて格式の高い老舗ホテルですが、私との相性は残念ながらイマイチなようです。
少々辛口のコメントが続くので、このホテルをお気に入りのかたは、ご覧にならない方がよいと思います。不快な思いをさせたくないので。
この記事ではロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズにおける、アップグレード、ラウンジ、朝食などのプラチナ特典を詳細にレポートします。
アップグレード | ★★★☆☆ |
お部屋 | ★★☆☆☆ |
スタッフ | ★☆☆☆☆ |
ラウンジの雰囲気 | ★★★☆☆ |
ラウンジ飲食(昼) | ★★☆☆☆ |
ラウンジ飲食(夜) | ★★★★☆ |
朝食 | ★★★☆☆ |
プール | ★★★★☆ |
大浴場 | なし |
温泉 | なし |
大人おすすめ度 | ★★☆☆☆ |
子連れおすすめ度 | ★★★☆☆ |
アップグレード
BTSのタクシン駅(Saphan Taksin)で降りてチャオプラヤ川に向かって歩くと、ボート乗り場があります。
ホテルへの無料送迎ボートはここから20~30分おきに出発します。桟橋の一番右側が各ホテル行きのボート乗り場です。もしわからなければ、警備員に「シェラトン、シェラトン」と言えば、乗り場を教えてもらえます。
ボートに10分くらい揺られてホテルに到着。レセプションでチェックインしました。
団体客がどんどん押し寄せるので、ものすごく忙しそうです。チェックイン・カウンターのスタッフは笑顔ゼロ。それどころではないという感じでした。
どこのホテルでも、パスポートを見せると、予約内容と同時に会員ステータスも確認して、それなりの案内があるものですが、今回はラウンジや朝食の案内もないままにルームキーをポンと渡されました。
会員ステータスの確認を忘れているらしいことが雰囲気でわかったので、「すみませんチタンメンバーなんですけど・・・」と言うと、ラウンジなどの案内を猛烈な早口で行ってくれました。
アップグレードの話は出なかったので、ダメ元で「今日は混んでるみたいだから、アップグレードはないのかな?」と言ってみたら、めんどくさそうに調べ始めて、アップグレードしていただけました。空き部屋は十分にあったようです。
アップグレードはお部屋に余裕がある場合に限る・・・ということは十分に承知しているので、そう言ってもらえれば「いえいえ、混んでいるなら仕方ないですよね」で終わりです。
ですが、このスタッフの対応を見る限り「いちいち調べたり、部屋を変更するのはめんどうだから、お客が何も言わなければアップグレードなんてしなくてもいいや」というのが見え見え。ちょっと残念な気分になりました。
このホテルには仕事の都合で過去に3回滞在していますが、だいたい似たり寄ったりの対応ぶりです。



お部屋
高層階の部屋なので眼下にチャオプラヤ川が見えて、とてもいい感じです。
特に夜は、行きかう船のイルミネーションが川面に反射して、とても美しく映えます。
建物が古いのであちこち痛んではいますが、清潔さは保たれています。空調、水回りなどは特に問題ありません。アメニティーもきちんとそろっています。ベッドのメーカーは不明ですが、まずまずの寝心地でした。
ただ、いかんせん古い建物なので、天井が低くて圧迫感があります。これは共用部に限らず、部屋の中も同様でした。構造上いたし方ないのですが。
また、今回アサインされたフロアは禁煙のはずなのですが、タバコの匂いが残っていました。壁紙に匂いがしみ込んでいるのでしょう。


スタッフ
サラリーマン時代を含めると、このクラスのホテルには数百泊していますが、正直に言うとスタッフのレベルは最低の部類だと思います。
忙しすぎるレセプションについては先に触れましたが、ラウンジのスタッフも同様です。
笑顔がありません。私語も多いです。
ラウンジでコーヒーを飲んでいると、あるベテランが若いスタッフを叱り飛ばしていました。
タイ語なので何を言っているのかはまったくわかりませんが、若いスタッフに何らかの落ち度があったのでしょう。とてもイライラした口調で詰め寄っている感じです。
ベテランには若いスタッフを育てるという大事な役割があるのですが、それは裏方でやるべきであって、お客様の目の前で、しかも大声でやるべき行為ではありません。
別の日には、女性スタッフ同士がラウンジの入り口で口論していました。
私が中に入ろうとすると、みえみえの愛想笑いで「welcome」。私が通り過ぎると、再び何かを言い争っています。これには驚くばかりでした。
ホテルにとって最大の財産はスタッフだと思っています。どんなに伝統があろうとも、格式が高くとも、そこで働くスタッフしだいで、すべて台無しになってしまいます。このホテルが正にその典型。とても残念ですね。
ラウンジの雰囲気
高層階にあるラウンジは大きな窓に囲まれ、抜群の眺望を誇ります。行きかう多くの船を眺めているだけでも飽きません。
ラウンジは大きく2つに分かれています。内側の部屋は天井が低く、窓も少ししかないので圧迫感があります。利用される場合は、チャオプラヤ川が見渡せる方を選びましょう。
また、このラウンジにはドレスコードがあって、男性の短パンやサンダルは禁止です。ご注意ください。


ラウンジ飲食(昼)
コーヒー、紅茶、ジュースなどの飲み物と、クッキー、ナッツが置いてありました。
チェックイン時にもらえる無料ドリンク券を提示すれば、アルコールを飲むこともできます。ノンアルコールのモクテルも、たくさんの種類がありました。
ラウンジ飲食(夜)
イブニングタイムに提供される軽食は、他の東南アジアのマリオット系ホテルに比べると見劣りします。ですが、同レベルの国内ホテルと比べると、はるかに種類が豊富なので、ここでの飲食を夕食がわりにすることもできるでしょう。実際、モリモリ食べている人が多数いました。^^
もし足りなければ、ホテルのエントランスを出たところに屋台が並んでいます。地元価格なのでとても安価。近所にはコンビニもあるし、1時間150Bのマッサージもあるので、うまく使いましょう。



朝食
ラウンジまたは1階のレストランを利用できます。
レストランはバフェ形式です。いつも混んでいて、入り口で待たされることがあります。できれば団体客の利用時間帯を避けると良いと思います。
料理の種類は豊富で何でもあります。お味もまずまず。
特にタイ料理が美味です。中でもここのレッドカレーは、私の中でかなり上位にランクインしているので、毎回いただいてます。
難点は大変混みあうことと、座席の間隔がとても狭くて、きゅうくつなことです。料理をとる際も、他のお客様とぶつからないよう常に気をつかう必要があります。



プール
2つのプールがあります。ひとつは大人専用かもしれません。水深が深く、子どもの姿を見たことはありません。チャオプラヤ川の目の前で優雅に過ごすことができます。
もう一つは子どもたちも楽しめるプールです。水深の浅い部分もあるので、小さなお子様も安心です。また、プールバーがリゾート感を醸し出してくれています。子どもを遊ばせながらのんびりするのに良いですね。
また、かわいい孔雀(くじゃく)がプールの周りを散歩しています。人に慣れているのでしょう、近寄っても逃げないので、ぜひ記念写真をどうぞ。^^



まとめ
バンコクの中心を走り、今も交通の要衝となっているチャオプラヤ川のほとりに立つロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズは、伝統と格式のある老舗ホテルです。
王宮、ワットポー、カオサン通りなどの観光スポットにも近く、最近できた巨大モールであるアイコンサイアムへも渡し船で5分で行けます。
とても便利なのですが、残念ながら建物の老築化が進んでいることと、スタッフの質に課題があると感じました。
今回はかなり辛口のコメントになってしまいました。残念ではありますが、感じたことを正直に書くとこうなってしまいます。この記事を読んで気分を害されたかたがいたならば、大変申し訳ありません。m(_ _)m
たまたま私が不運だっただけなのかもしれないし、その後改善がなされているかもしれないので、あくまで参考としてくださいね。ロイヤルオーキッド・シェラトン・ホテル&タワーズの今後の奮起に期待します!

チャオプラヤ川をはさんだ対岸に、新しくできたアイコンサイアム(ショッピングモール)があります。このアイコンサイアムへは、ホテルのすぐ隣のボート乗り場から無料のシャトルボートが出ていて、5分程度で対岸に到着します。
アイコンサイアムの1階はフードコートになっています。とは言っても通常のフードコートとは異なり、かなり工夫がこらされていて、見て回るだけでも楽しく過ごせます。
味はお店によりますが、他のフードコートよりは上かと思います。その割に価格は安めなので、オススメのグルメスポットです。

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