【クアラルンプール観光】映画「エントラップメント」のラストシーンを求めて

エントラップメント」という映画をご存じでしょうか。

1999年のアメリカ映画で、美術泥棒と保険会社調査員の駆け引きを描くサスペンスアクション映画です。ショーン・コネリー、キャサリン・ゼタ=ジョーンズの共演で、主な舞台はクアラルンプール。私の大好きな映画のひとつです。

中でもラストシーンが、美しい音楽とともに鮮明に記憶に残っていて、いつか同じ場所に立ってみたいとずっと思っていました。

2019年7月、久々にクアラルンプールを訪れる機会を得て、チャンス到来。
現地の駅員さんの協力のおかげで、ついにあの場所を探しあてました!

ラストシーン

見事に80億ドルを盗み出したもののFBIに追われる2人。最後はバラバラに逃げることになりました。そして翌日、再会の約束をしていたのがプドゥー駅(Pudu)です。

ラストシーンはこのプドゥー駅で展開されます。
1枚目の写真の左上にPuduという駅名が見えますね。

YouTubeにも動画があがっています。
Entrapment (1999) Ending Scene HD

クアラルンプール市内のプドゥー駅(Pudu)

プドゥー駅はKLセントラル駅から6つ目の駅です。簡単に行けそう♪

楽勝と思いきや・・・

「なーんだ、楽勝じゃん♪」と思いながらプドゥー駅に到着。

でも、なんかヘン。イメージと違う。
20年も前の映画だから、私の記憶違いなんだろうか・・・
それにしても何だか暗くて狭い。天井も低い。外の景色も違う。緑の木が生い茂っていたはず。

スマホを取り出し、あらためてYouTubeを見ると・・・
Entrapment (1999) Ending Scene HD
やっぱり何かが違う。でも駅名は合ってる。確かにプドゥー駅だ。

駅員さんに聞きまくる

プラットフォームでしばし途方に暮れる私。そしてひらめきました!
「そうだ、駅員さんに聞いてみよう💡」

さっそく駅員さんのいる部屋に行って、スマホでYouTubeを見せながら「この駅はどこですか?」と聞いてみました。3人の駅員さんが顔を寄せ合って見てくれましたが、「うーん、わからないなー」という返事。仕事の邪魔をしてはいけないので、丁寧にお礼を述べて早々に引き上げました。

電車に乗ってKLセントラル駅に向かいましたが、どうもあきらめがつきません。
KLセントラルは大きな駅だから、ここの駅員さんなら誰か知っているかも・・・と思い、再度アタックしてみました。

最初の5人くらいはプドゥー駅の駅員さんと同様、「あーでもない、こうでもない」と意見を出し合ってくれたものの、最終的には分からずじまいでした。
あきらめて帰ろうかと思った頃、ある若い駅員さんが「〇〇さんなら知っているかも。ちょっと待ってて」と言ってどこかに消えていきました。しばらくすると、年配の駅員さんと2人で戻ってきました。

あらためて年配の駅員さんにビデオを見せると「あー、これはブキ・ジャリル駅(Bukit Jalil) だよ」とのこと。満面の笑みで自信満々に言うので、きっと間違いないでしょう。
うれしくて何度もお礼を言いました。まわりにいた駅員さんたちも皆「よかったねー」と言ってくれます。

思わぬところでマレーシアの人の温かさを感じられたひと時でした。
この日は時間がなかったので、翌朝ブキ・ジャリル駅に行くことにしました。

リベンジ

この日は午後の便で移動することになっていました。
幸いなことにブキ・ジャリル駅は空港に向かう途中にあります。

電車の窓から外を眺めていると、なんとなくそれらしい気配がただよってきました。
そして到着。プラットフォームに降り立ってみると・・・
間違いありません。この駅こそがエントラップメントのラストシーンに出てきた駅です。

柱の色は映画では白でしたが、現在はオレンジ色。周囲の樹木も大きくなっていました。20年もたっているので当たり前ですね。

でも雰囲気はまったく変わっていません。
本物のプドゥー駅とは異なり、駅全体が明るく、ゆったりと造られています。
私が監督だったとしても、ラストシーンなら断然こちらの駅を使うよなーと思いました。

ついに探しあてたラストシーンの場所=ブキ・ジャリル駅

2日かかってようやくこの場所にたどり着けました。

ひとりニヤニヤする私を、まわりの人はどう思ったでしょうか。
幸いなことに人は数えるほどだったので、写真を撮りまくりました。

ショーン・コネリーが一人で座っていた場所はここ
彼が触れた柱はこれ
2人が再会したのはこのあたり

いろいろ思いを馳せながら、45分くらいその場に居たでしょうか。
飛行機の時間が迫ってきたので、空港に向かいました。

まとめ

映画「エントラップメント」のラストシーンのロケ地はクアラルンプール。
映画ではプドゥー駅(Pudu)となっていますが、実際はブキ・ジャリル駅(Bukit Jilil)で撮影されました。

20年前の映画ですが、ブキ・ジャリル駅は当時の雰囲気がそのまま残っているので、訪れてみるのも良いかもしれません。

ただし、映画を観てからにしてくださいね。観ていない人にとっては「ただの駅」ですから。^^

クアラルンプールのマリオット系おすすめホテルを3つご紹介します。
● ル・メリディアン・クアラルンプール
● ウエスティン・クアラルンプール
● ルネッサンス・クアラルンプール
いずれも素敵なホテルです。しかもコスパ最強。ぜひぜひ!

私はときどき映画のワンシーンを求めた旅をします。

映画の主人公とまったく同じ場所に立ってみる。ただそれだけのことですが、今回のようになかなか見つけられないこともあって、ようやくたどり着いたときの達成感は何とも言えないものがあります。宝探しのようなものなのかもしれませんね。

過去には「007 黄金銃を持つ男」のロケ地パンガー湾(タイ)、邦画「めがね」の与論島などに行き、その場に立って思いを馳せました。いつの日か「ローマの休日」、「旅情」、「カサブランカ」の旅も考えています。

旅の楽しみ方は人それぞれですが、たまにはこんな「名画の旅」も良いのではないでしょうか。

コメント

  1. みか より:

    はじめまして!
    私もエントラップメントが好きです。
    現在マレーシアに滞在中で、せっかくならロケ地巡りでも、と思い立ち、久々にエントラップメントを観ました。
    Pudu駅ってこんなんじゃなかったような?と思い、コネリーの背景に映り込むスタジアム、線路のカーブ方向、googlemap等からBukit Jalil駅を探し当てました。でも、確信が持てず。
    きぶたんさんのブログで答え合わせができました!
    興奮冷めぬうちに、Bukit Jalil駅行ってみようと思います。
    ありがとうございました。

    • きぶたん@プチ自由人 より:

      マレーシアに滞在中なんですね。いいな~
      エントラップメント、素敵なエンディングですよね。
      ぜひぜひ楽しんできてください!
      私もいつか再訪しようと思っています。

タイトルとURLをコピーしました