インデックスへの積立投資なら素人でも勝てる確率が高いとお話ししてきましたが、インデックスにもいろいろな種類があります。
今回は、積立の対象をどのインデックスにするべきか、子どもたちに話してきたことを書きとめます。
どのインデックスに投資すべきか?
今までに何度もS&P500インデックスと言ってきたのですが、実は自信を持って君たちにお勧めできるインデックスは4つあります。
この4つのいずれかであれば、30年という長期を前提とした積立投資でも、まったく問題ないと思います。
それぞれの簡単な説明を以下に書いていきます。
*カッコ内は代表的なETF銘柄
① S&P500インデックス(VOO)
NYSEまたはNASDAQに上場している代表的な500銘柄の株価を指数化したのがS&P500インデックス。
時価総額順に組入比率が決まるため、現時点で勢いのあるIT企業が上位を占めているけど、時代の流れに沿って組入銘柄も比率も変わります。
放っておいても組入銘柄の変更を行ってくれるので、投資家は常に米国の優良企業500社に投資していることになります。手間いらずだね😄
500銘柄に広く分散されているし、米国の代表的な企業が対象なので、個別株投資に比べるとはるかに安定度が高いと言えるでしょう。
② CRSP USトータル・マーケット・インデックス(VTI)
米国株式市場の投資可能銘柄のほぼ100%をカバーするのがUSトータル・マーケット・インデックス。
これに連動するVTIというETFが有名で、日本からも購入可能です。
米国の新興企業や中堅企業も含まれるのが特長で、構成銘柄数は約3,600です。S&P500インデックス以上に分散が効いているね。
S&P500インデックスにするか、こちらにするかは大いに迷うところです。
新興企業や中堅企業はうまく行けば大バケするし、失敗すると市場から消え去ります。そういった銘柄も含んでいた方が好きか、あるいはS&P500のような米国を代表する企業だけに絞るか、という選択になります。
とは言うものの、同じ米国株なので、どちらを選んでも大きなパフォーマンスの差はないようです。
少し冒険したいならUSトータル・マーケット・インデックス、より安定を好むならS&P500というすみ分けになるね。
甲乙つけがたいところなので、最終的には好みの問題かと思います。
③ FTSEグローバル・オールキャップ・インデックス(VT)
全世界の投資可能な市場時価総額の98%以上をカバーするのがグローバル・オールキャップ・インデックス。
VTというETFがあるので、これ1本に投資すれば、新興国から先進国まで、世界中の株式市場への投資が可能です。が、組み入れ比率のかなりの部分は米国株で構成されています。
ここ10年は米国株が絶好調だったけど、この先のことは誰にもわかりません。新興国や他の先進国の方が有利かもしれません。これまた悩むところだね。
父は株主利益の優先を徹底している米国の優良企業だけで十分と思っているので、S&P500インデックスを君たちに勧めてきました。
④ NASDAQ100インデックス(QQQ)
父は若かりし頃、「これからはハイテクの時代。とりわけコンピュータの需要は増加の一途に違いない!」と考え、IBMに就職しました。これから先もハイテクが下火になることはないと思っています。
そういう意味では、ハイテク株を多く含むNASDAQ100に投資することは理にかなっています。
ですが、ハイテクに偏り過ぎるのは、得策ではないかもしれません。
実際問題、コロナショック後の急回復局面ではNASDAQがS&P500をアウトパフォームしましたが、2021年になってからは今ひとつ勢いがありません。
S&P500インデックスにはNASDAQ銘柄も含まれるので、ハイテクに偏りがちなNASDAQより、広く網を張ることのできるS&P500インデックスの方が安定度が高く無難だと思っています。
迷ったらS&P500インデックスにしよう!
上記①②③④を比較したホームページは山ほどあるので、自分なりに研究してみてください。
発信する人それぞれの思いがあって主張も異なるから、見れば見るほど迷いが大きくなるでしょう。が、最後的に決めるのは君たち自身です。大事なお金を託すわけだから、くれぐれも慎重にね。
研究する時間も大いに楽しんでください😄
参考までに父の意見を言うと、、、
④のNASDAQ100は少々偏り過ぎな感じがするので、甲乙つけがたい上記①②③のいずれかを選ぶと良いでしょう。
あるいは上記①②③から一つを選び、④NASDAQ100と組み合わせるという方法もアリだと思います。
どうしても自分で決められないなら、S&P500インデックスを選んでおけば無難です。
なので、ある程度研究したらエイッと決めて、サッサと積立投資を開始した方が良いです😊😊😊
【2021/7/23追記】
「お金の大学」で有名な両学長がすごーく分かりやすい動画を配信してくれました。これは必見!
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