今回は「最近ウェルスナビを始めた友達が多いんだけど・・・」という我が子と、ロボアドについて会話したときの内容を記録しておきます。
ロボアドは必要ない!
ウェルスナビ(WealthNavi)に代表されるロボアド(ロボアドバイザーサービス)は、投資の手間がなく、ほとんど自動で資産運用を行ってくれるため、大人気となっています。特に、投資や資産運用に詳しくない人や、仕事で忙しくて時間が取れない人が活用しているようです。
父が勧める「株式投資=長期・積立・分散」を全自動で行ってくれるので、これだけでいいじゃんと思うかもしれません。でもそれは大きな誤りです。君たちにはまったく必要ありません。キッパリ!
ロボアドでやっていることは自分で再現できる
ロボアドは、国内株式、国内債券、先進国株式、先進国債券、新興国株式、新興国債券などに分散して投資してくれます。様々なアセットクラスを組み合わせたポートフォリオ運用を、勝手に行ってくれる商品です。
聞こえは良いのですが、株式は全世界株インデックス(ETFならVT)1本に投資すれば、日本も先進国も新興国もカバーしてくれます。
あとで詳しく話すけど債券は不要。現金で十分です。
また、金(ゴールド)などのコモディティーへの投資も、ETF積立で簡単にできます。
ロボアドでやっていることは、少し勉強するだけで簡単に再現できるのです。
「長期・積立・分散」なら、プロも素人もロボアドも、成績に大きな差はつきません。
手数料1%のダメージを理解せよ
ロボアドが必要でない最大の理由は、手数料がバカ高いからです。
例えばウェルスナビの場合、手数料は預かり資産の1%(現金部分を除く、年率、税込1.1%)で、預かり資産の3,000万円を超える部分は0.5%(現金部分を除く、年率、税込0.55%)となっています。
1%なんて大したことないと思ったなら、それはマネーリテラシーの低い証。
ちょっと計算してみればわかることだから。
仮に現金部分を除く時価評価額が5,000万円だったとしましょう。
年間の手数料は 3,000万円 × 1% + (5,000万円 – 3,000万円) × 0.5% = 40万円 に消費税が加算された金額となります。44万円だね。
これが1回だけの手数料ならまだ許せます。実際は毎年この金額がかかるのです。しかも時価評価額が増えようが減ろうが、お構いなしに手数料がとられてしまいます。10年間預けておいたら、440万円ものお金が消えてなくなるのです。
10年で634万円、20年で1,910万円、30年なら4,473万円の機会損失
10年間で440万円と書きましたが、実は誤りです。
もし毎年44万円=毎月36,666万円をS&P500インデックス(年利7%)で運用したとしましょう。
最終積立金額は6,346,328円になります。
440万円どころではなく、634万円を得る機会をドブに捨てていることにほかなりません。
ちなみに20年なら、1,910万円。
30年なら、4,473万円です😱😱😱
手数料1%の恐怖を理解できたかな?
なので父はハッキリ言います。
ロボアドには手を出すな!
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上の説明で634万円というのも、実は誤りです。
時価評価額がずっと5,000万円のままならこれでOKですが、通常は増えて行きます。これに伴い年間44万円の手数料も高くなるのです。
本当は634万円どころの話じゃないのです。

ロボアドと同様、バランス型ファンドも無意味です。理由はロボアドとまったく同じ。
自分で簡単に再現できるものに対して、高い手数料を支払うことは、お金を捨てていることにほかならないからです。
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我が子に伝えてきたことシリーズ:過去の投稿


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