【我が子に伝えてきたこと⑳】税制の理解を怠ること = お金持ちになることの放棄

しばらく更新が滞ってしまいました。久々に千葉県の築古戸建てを取得できて、その引き渡しやリフォーム計画に時間をとられていたからです。この物件の詳細については、後ほどアップしますね。

さて前回までは、不動産投資や株式投資を通じてお金を増やす方法について掲載してきました。地道な方法なので時間はかかるけど、確実に資産は増えていきます。そしてある時、税金の壁に気がつくことでしょう。

今回は、子どもたちに税金について話した時のことを記録しておきます。

税制の理解を怠ること = お金持ちになることの放棄

会社からもらう源泉徴収票を見たことあるよね。あの内容をきちんと理解している?
6月頃に届く住民税の通知書はどう?住民税がどのように計算されるか知ってる?
社会保険料はどうだろう。正確には税金ではないけど、あれは隠れたる税金だと思うよ。しかもコッソリと着実に負担は増え続けています。

前にも言ったけど、収入が増えれば増えるほど税金との戦いになります。
ですから税制をしっかり理解することは、マネーリテラシーの根幹だと父は思います。

逆に難しいからと言って税制の理解を怠ることは、お金持ちになることを放棄することに等しいとすら思っています。

富裕層優遇税制

日本では富裕層が優遇される税金制度となっています。富裕層ほど多くの税金を払っていると誤解している人が多いですが、富裕層には税金の抜け穴がたくさんあって、実質の税負担率は非常に低いのが現実です。

なぜそうなっているのかは実に簡単。(語弊はあるかもしれませんが)富裕層が制度を決めているからです。もちろん直接的に決めているわけではないのですが、長きにわたって政治家や官僚を巧みに動かすことで、自分たちに有利な仕組みを構築してきたのです。

富裕層の法人税、所得税、相続税が引き下げられる一方で、私たちのような普通以下の層の税金は上がる一方です。消費税の増税は高々2%ですが、実はその裏で年金や健康保険といった社会保険料はガンガン上がっています。そしてその事実をほとんどの人は知りません。

日本では税金は貧乏人から集めればよい、無頓着な人から集めればよい、という制度になっているのです。

税金の勉強は必須

では富裕層でない我々は、指をくわえて見ているしかないのでしょうか?
そんなことはありません。税制をきちんと理解していれば、私たちにできることはたくさんあります。

国は税金の取り立てに一所懸命です。情け容赦なく行います。
一方、我々が払い過ぎた税金は、我々自身が申請しない限り、決して国の方から進んで払い戻してはくれません。

税務署に行って「税金を納めすぎたようなので更生手続きをお願いします」とやれば、数週間もしないうちに還付金を口座に振り込んでくれます。「税金を取りすぎてしまってごめんなさい」なんて決して言いません。「あっそ、知ってたのね。それなら返金しまーす」といった感じで、淡々としたものです。

特に不動産に投資する場合は、税金の仕組みをしっかり理解しておかないと、せっかく稼いだ収入を大幅に目減りさせてしまう可能性があります。

仮想通貨に至っては、目減りどころか自己破産に追い込まれるケースだってあります。

要は「知っているか、知らないか」、「行動するか、しないか」だけの差なのです。
お金持ちへの道は、しっかり勉強して十分な知識を身につけた人にだけ開かれている、と肝に銘じておきましょう。

税金のコントロールはコスパ抜群

手取り収入 = 収入 – 支出 – 税金

という式が成り立ちます。
この式が示すとおり、手取り収入を上げるためには、以下の3つの手段しかありません。

●収入を増やす
●支出を減らす
●税金を減らす

もちろん収入を増やし、支出を減らすことは可能です。

ですが、収入を増やすためには、通勤電車に揺られ、会社で人一倍がんばって良い成績を残す必要があります。副業で夜遅くまで働かなければならないかもしれません。嫌なことも進んで引き受けざるを得ないでしょうし、人間関係に悩むことだってあるでしょう。

支出を減らすためには、欲しいものを我慢しなければならないかもしれません。あるいは生活レベルを大きく落とす必要があるかもしれません。

それに比べると税金のコントロールは、知識さえあれば比較的簡単にできます。筆記用具と電卓があれば、いつでもどこでもOK。労働不要、我慢も不要。とってもコスパが良いのです。

税金を払う義務、節税する権利

納税は国民の義務なので、きちんと払わなければなりません。言うまでもなく脱税は犯罪ですから、絶対にやってはなりません。

その一方で、節税はまったく問題ありません。
合法である限り、納める税金を最小化する努力を怠らないようにしましょう。その方法はたくさんあります。書籍やグログで公開されているものから、ニッチな裏技的なものまでいろいろです。

もちろんケース・バイ・ケースですから、これだけ知っておけば大丈夫というマニュアルはありません。自分の置かれた環境を一番よく知っているのは自分ですから、「ひょっとしたらこんな方法で節税できるかも・・・」と思いつけるか否かが勝敗の分かれ目です。

そのヒラメキを得るためには、税制をしっかり学び、様々な事例を頭に入れておくことです。そうして自分の引出しを数多く用意しておけば、税理士さんも気がつかないような方法を思いついたりするものなのです。

どんなにネットを検索しても、人に聞いても、お金を払っても、自分に最適な答えを導くことができるのは自分だけ。そのようなヒラメキを得られる人こそ、真にマネーリテラシーの高い人だと言えるでしょう。父もそうなりたくて日々精進しています。

税金を払うのは義務、それと同時に節税する権利を私たちは持っている

このことを決して忘れないでください。

ポイント

● 税制の理解を怠ること = お金持ちになることの放棄
税金のコントロールはコスパ抜群
税金を払う義務、節税する権利

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税金の話をした時、子どもたちの反応はイマイチでした。今はまだ税金の負担を大きく感じるほど稼げていないからでしょう。でもいずれその時が来ます。その時に思い出してくれればいいなと思っています。

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