【我が子に伝えてきたこと 23】英語力、ITスキル、マネーリテラシーがこれからの「三種の神器」

「三種の神器」とは、皇位のしるしとして歴代天皇が継承してきた三種の宝物のことですが、時代の流れとともに次々と 「新・三種の神器」が登場しましたね。

1950年代は、冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ。
1960年代になると、自動車、クーラー、カラーテレビ
最近では、ロボット掃除機、全自動洗濯機、食器洗い機といった時短家電だそうです。

では、これから先の時代、何が三種の神器となるのでしょうか?

英語力、ITスキル、マネーリテラシーがこれからの「三種の神器」

今まで三種の神器は、庶民のあこがれの商品という形で語られてきました。もちろん、これから先も羨望の的となる商品は続々と登場することでしょう。

ですが、これから先の時代は、モノだけではなく、個々の能力にも注目する必要があるように思います。特に若い人が絶対に身につけるべきは、以下の3つではないでしょうか。

●英語力
●ITスキル
●マネーリテラシー

新・三種の神器① 英語力

グローバル化の進展にともない、世界共通語である英語の重要性がますます高まることは、誰もが認めるところだと思います。それも旅行英語くらいじゃダメ。外国人との議論において対等に渡りあえるだけの英語力が、当たり前に必要な時代となることでしょう。

テクノロジーが進化して自動翻訳機が賢くなるのでは・・・という声が聞こえてきそうです。が、考えても見てください。皆が英語でバンバンやりとりする中、自分ひとり自動翻訳機を片手に会話に参加する姿を。会話にはテンポというものがあります。その流れに乗り切れない人は、結局相手にされなくなります。

収入面においても、英語が話せるか否かで、今まで以上に大きな差がつく時代になるでしょう。
優秀なビジネスマン、技術者、美容師、パティシエはいくらでもいます。ですが英語を自在に操ることができる優秀なビジネスマン、技術者、美容師、パティシエとなるとまだまだ少数派。希少価値が高い人の収入が高くなるのは、当然の市場原理ですよね。

英語力で特に必要なのは「読み・書き」ではなくて、「聞く・話す」だと思います。
今の学校英語ではいくら学んだところで、 「聞く・話す」 は到底無理でしょう。公立小学校でも英語を習うようになるそうですが、英語を話せない教員に教えてもらったところで、どうにもなりません。

留学や海外赴任が最も手っ取り早い解決策です。24時間ずっと英語のシャワーを浴び続けることになるので、上達しないわけがありません。

留学や海外赴任が無理なら、お金を払ってでもネイティブからマンツーマンで学ぶべきです。
マンツーマンなら恥ずかしい思いをしなくて済むからです。私もマンツーマン指導がきっかけとなって、「聞く・話す」 が少しずつできるようになった気がします。そして海外赴任で鍛えられました。

新・三種の神器② ITスキル

2020年に始まったコロナ渦において、日本国はIT化の遅れを世界に露呈してしまいました。
給付金の支給しろ、ワクチンの接種にしろ、すべてのやりとりが「紙と郵便」。遅々として進みません。こんなショボイ国は先進国では日本だけだと思います。

決済システムひとつとっても、各国に大きな差をつけられています。東南アジア諸国に行ってみると実感するのですが、ATMを使うのは旅行者だけ。通帳なんて過去の遺物。すべてがスマホアプリで完結します。屋台で食材を買う時の決済ですらスマホで瞬時におしまい。紙幣を出して小銭でおつりをもらおうとしたら、「アプリは持っていないの?」と言われて、販売を拒否されたこともあるくらいです。

これからの時代を生き抜くためにはITスキルは必須だと思ってください。厳しいことを言うようだけど、ITを自在に使いこなせない人は、ただの情弱に成り下がります。そして他人の養分になるだけです。

スマホを使えるから自分は大丈夫・・・なんて思っていたら大間違い。
● 詐欺アプリはどのようにして作られ、どうやって情報を抜き取っていくのか?
● ブロックチェーンとは何か? どうして高いセキュリティーレベルを保てるのか?
● 量子コンピュータと既存のコンピュータでは何がどう違って、いったい何の役立つのか?

これくらいは常識としてスラスラ答えられるようでなければなりません。

幸いなことに、これからの子どもたちは学校でプログラミングを習うそうです。とても良いことだと思います。
今後もITは発展し続けますから、IT人材の需要は無くなることがありません。それどころか近い将来、深刻なIT人材不足に陥ることでしょうから、そこには大きなチャンスもころがっています。

プログラミングを学ぶと、その過程で論理的思考力が鍛えられます。この論理的思考力は、仕事でもプライベートでも、あらゆる場面で役に立ちます。
学校でプログラミングを学ばせることにした理由は、プログラマーを大量に育成したいわけではなく、すべての子どもたちに論理的思考力を身につけさせたいと考えたからだと思っています。

以下のすべての著名人が、過去にプログラマーを経験しているということは有名ですよね。
● ビル・ゲイツ(マイクロソフト)
● セルゲイ・ブリン、ラリー・ペイジ(グーグル)
● マーク・ザッカーバーグ(フェイスブック)
● ジェフ・ベゾス(アマゾン)
● ラリー・エリソン(オラクル)
● ホリエモン!

新・三種の神器③ マネーリテラシー

人生100年時代と言われて久しいですが、現時点の社会システムはまったくそれに追いついていません。たとえば、
● 相変わらずの60歳定年
● 60歳で再雇用されたとしても給与半減
● 60-65歳は年金なし
● 65歳以降に支給される年金だけでは生活できない
● 共働きには相変わらず103、106、130、150万円の壁が存在する
● 負担が増す一方の社会保障

2019年に老後2000万円問題が話題になりましたが、これの意味するところは「足りない老後資金は自分で何とかしなさい。そのためにNISAもiDeCoも用意しましたよ。あとは勝手にやってください!」と金融庁や厚生労働省が公言したってことです。

マネーリテラシーとは「お金の知識を持ち、それをうまく活用する能力」のことです。マネーリテラシーが高くない人は、いくら NISAやiDeCoで投資をしても効率よく資産を増やすことができません。

ところが、学校ではマネーリテラシーを高めるために必要なことを一切教えてくれません。自分で学ぶしかないのが今の現実なのです。



学ぼうとしない = 貧困老人まっしぐら

だと肝に銘じてください。

逆によく学んだ人は、そのご褒美として大きなチャンスを手にします。
幸いなことに、最近はとても優良なコンテンツがネット上にあふれています。その気になれば、無料でいくらでも勉強することができる時代になりました。お金について学ぶことを決して放棄しないでくださいね。

ちなみにマネーリテラシーを高めるための優良コンテンツの筆頭は両学長のリベラルアーツ大学です。理解できるまで繰り返し視聴するだけでも、 マネーリテラシーを大いに高めることができます。

両学長 リベラルアーツ大学
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最近はちょっとした投資ブームなので、いろいろなところで無料セミナーが開催されています。が、それらは最終的に何かを売りつけるための撒き餌に過ぎません。くれぐれも引っかからないようにしましょう!

まとめ

日本を賞賛するテレビ番組を見て「そうだ、そうだ、日本はスゴイんだ!」なんて思っているようじゃいけません。そんな視聴者迎合番組に惑わされないでください。日本は既にどうしようもないくらいに落ちぶれているのです。

そればかりか、今後は少子高齢化がますます進みます。南海トラフや首都圏直下型の地震、地球温暖化による災害の多発など、不安材料はつきません。

ではどうすべきか?
嘆いたり、愚痴ったり、政府を非難したところで何も変わりません。自分で学んで備えるしかないのです。

今回は私が思う「新・三種の神器」をご紹介しました。これらをしっかり身につけていると、何が起きようとも柔軟に対処して、たくましく生き抜くことができると思っています。私も引き続き学んでいきます。

ポイント

これからの時代の三種の神器
● 英語力
● ITスキル
● マネーリテラシー

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